Craftsmanship 匠の技 | (Myriad year clock/Fujin Raijin-zu/Handguard/Sakura Obitome) (万年自鳴鐘/風神雷神図/花雲形文鐔/桜の帯留) |
【動画】京七宝 製作工程(京都いいとこ動画)
※京のいっぴん物語-色彩の輝きに魅せられる- (1分16秒)
【動画】京七宝 製作工程(ニッポン手仕事図鑑)
※京のいっぴん物語-色彩の輝きに魅せられる- (2分3秒)【動画】京都知新
*Myriad year clock ●万年自鳴鐘
万年自鳴鐘は、平成16年(2004年)の復刻プロジェクトで複製され、愛知万博(2005年日本国際博覧会)に出展されました。 この、万年自鳴鐘(複製品)の装飾は、『京指物』、『木彫』、『蒔絵』、『螺鈿』、『金工』、『京七宝』といった、京都の伝統工芸の技法により復刻されました。土台となる木材には京都の迎賓館でも使用されている尾州のヒノキが用いられました。また、六角形の台座には、漆で金粉を定着させ乾燥させてから、真っ黒な漆を塗り駿河炭などを使って表面を磨く『研ぎ出し蒔絵』という技法が用られています。 そして、台座の側面の6枚の七宝による日本画の周囲には、アワビや夜光貝の真珠層を用いた螺鈿(らでん)が施されています。
オリジナルの万年自鳴鐘は、黒船来航の2年前、1851年に田中久重作が完成させた傑作です。 残念ながら完成当時は、台座に七宝は施されていませんでした。 台座の七宝装飾は、1884年に行われた万年時計の大修理にて、赤坂迎賓館の花鳥の間の七宝を手がけたことでも有名な濤川惣助によって製作されました。
"Jimeisho"(Myriad year clock) production process 万年自鳴鐘(台座七宝)の製作工程

Step1
其の一
生地を製作する。

Step2
其の二
下焼きを施す。

Step3
其の三
下絵を描く。

Step4
其の四
実物の内部構造の撮影を行うことにより隠れた植線を把握し再現する。(濤川惣助と言えば無線七宝ですが、万年自鳴鐘の七宝については植線を感じさせない形で難度の高い多数の植線が施されています)

Step5
其の五
思い通りの色合いとなるよう様々な色の釉薬を重ねて施釉する。

Step6
其の六
炉で釉薬が溶けるまで焼く。施釉と焼成を繰り返し思い通りの色合いを再現する。

Step7
其の七
施釉が十分なされた後、荒砥石からはじめ何段階もの砥石を使い表面を研磨して1枚の面を仕上げる。(※万年自鳴鐘の複製品は2つ作られたので、同じ図柄を1組ずつ6面、合計12枚を製作しました)

Step8
其の八
台座に七宝を取り付ける。

Step9
其の九
上部の万年時計部分と接合して完成。
*Fujin Raijin-zu ●風神雷神図
風神雷神図は、有名な俵屋宗達筆の屏風画を七宝で模したものです。風神雷神図は、琳派の絵師をはじめとして、多くの画家によって作られた模作や模写が多数ありますが、
これまでに七宝製の大作は伝えられておりません。
"Fujin Raijin-zu"(Wind God and Thunder God Screens) production process 風神雷神図の製作工程

Step1
其の一
独自に調合した釉薬を施釉し、焼成等を繰り返し1枚の壁面を焼上げる。

Step2
其の二
各壁面を繋ぐ。柄や色合いが壁面間で連続となるように繊細な焼成や調整を繰り返す。

Step3
其の三
仕上げの加飾を施し風神図の完成。

Step4
其の四
仕上げの加飾を施し雷神図の完成。

Step5
其の五
額、外壁、看板などの用途に応じて取り付け工事を行います。

こちらの商品は、卓上に飾れる大きさですが、
大型の作品と同じ釉薬や技法を取り入れています。 Fujin Rijin-zu:
DESK PICTURE FRAME
*Shippo handguard on a japanese sword ●花雲形文七宝鐔(平田道仁)
平田道仁作と伝えられる重要文化財、花雲形文鐔(つば)の技法を模したものです。平田道仁は徳川家康お抱えの七宝師で、武家屋敷の釘隠しや、日本刀の鐔を、
七宝で製作していたと伝えられています。
"Shippo handguard production process 花雲形文鐔の製作工程

Step1
其の一
地金となる鐔(骨董品)を買い求め、それに合わせた下絵を描く。

Step2
其の二
七宝を施す箇所を丁寧に鏨(たがね)で掘り穿つ。

Step3
其の三
透明釉薬の美しい色を引き出すため、内側に銀板および金版をはめ込んでいく。金属の窪みに七宝を施す技法は「象嵌七宝」の一種とも分類できるが、各窪みの内部には植線を施し文様を描くので「有線七宝」の技法ともいえる。

Step4
其の四
金線で模様をつけ、施釉を施し焼成を繰り返す。

Step5
其の五
仕上げの加飾を施し完成。
*Sakura Obitome ●桜の帯留
"Obitome" production process of the Hiromi art ヒロミ・アートの帯留製作工程

Step1
①デザイン
デザインを考案し、型を紙に描く。

Step2
②生地造り
紙型通り銀板に写す。金バサミ又は糸鋸で切る。必要に応じ周りを装飾し、アールをつける。

Step3
③銀線付け
無色透明の釉薬・白透(しろすけ)をのせ、裏と表に下焼きを施す。その上から1-3mmの幅の平銀線を使い模様を描き、糊で仮付けする。約800℃の炉に入れ線を焼き付ける。

Step4
④施釉
様々な色の釉薬を模様の中に筆又はホセで置く。

Step5
⑤焼成
約800℃の炉で釉薬が溶けるまで焼く。施釉と焼成を繰り返し、満足のいく色を焼き付ける。

Step6
⑥砥石かけ
グラインダー又は手で砥石を使い表面を美しく整える。

Step7
⑦焼成(ツヤ出し)
炉に入れ、グラインダーで荒削りした表面に焼ツヤを出す。

Step8
⑧加飾
様々に加工された線や銀の薄板、箔、銀液、金液などで加飾を施す。

Step9
⑨焼成(加飾の焼付け)
炉に入れて加飾を焼き付ける。

Step10
⑩仕上げ磨き
バフ磨きをする。

Step11
⑪仕上げ
仕上げ金具などを付けて出来上がり。
