Craftsmanship 匠の技 | (Myriad year clock/Fujin Raijin-zu/Handguard/Sakura Obitome) (万年自鳴鐘/風神雷神図/花雲形文鐔/桜の帯留) |
*Myriad year clock ●万年自鳴鐘
万年自鳴鐘は、平成16年(2004年)の復刻プロジェクトで複製され、愛知万博(2005年日本国際博覧会)に出展されました。 この、万年自鳴鐘(複製品)の装飾は、『京指物』、『木彫』、『蒔絵』、『螺鈿』、『金工』、『京七宝』といった、京都の伝統工芸の技法により復刻されました。土台となる木材には京都の迎賓館でも使用されている尾州のヒノキが用いられました。また、六角形の台座には、漆で金粉を定着させ乾燥させてから、真っ黒な漆を塗り駿河炭などを使って表面を磨く『研ぎ出し蒔絵』という技法が用られています。 そして、台座の側面の6枚の七宝による日本画の周囲には、アワビや夜光貝の真珠層を用いた螺鈿(らでん)が施されています。
オリジナルの万年自鳴鐘は、黒船来航の2年前、1851年に田中久重作が完成させた傑作です。 残念ながら完成当時は、台座に七宝は施されていませんでした。 台座の七宝装飾は、1884年に行われた万年時計の大修理にて、赤坂迎賓館の花鳥の間の七宝を手がけたことでも有名な濤川惣助によって製作されました。
"Jimeisho"(Myriad year clock) production process 万年自鳴鐘(台座七宝)の製作工程
*Fujin Raijin-zu ●風神雷神図
風神雷神図は、有名な俵屋宗達筆の屏風画を七宝で模したものです。風神雷神図は、琳派の絵師をはじめとして、多くの画家によって作られた模作や模写が多数ありますが、
これまでに七宝製の大作は伝えられておりません。
"Fujin Raijin-zu"(Wind God and Thunder God Screens) production process 風神雷神図の製作工程
風神雷神図額:
こちらの商品は、卓上に飾れる大きさですが、
大型の作品と同じ釉薬や技法を取り入れています。 Fujin Rijin-zu:
DESK PICTURE FRAME
*Shippo handguard on a japanese sword ●花雲形文七宝鐔(平田道仁)
平田道仁作と伝えられる重要文化財、花雲形文鐔(つば)の技法を模したものです。平田道仁は徳川家康お抱えの七宝師で、武家屋敷の釘隠しや、日本刀の鐔を、
七宝で製作していたと伝えられています。